憲法問題特別委員会

憲法問題特別委員会

  • 当委員会の活動

    憲法は、国民主権、平和主義、基本的な人権の尊重を定めており、私たちの日常生活にとっても非常に大切なものです。しかし、その大切さをなかなか身近に感じる機会がありません。
    そこで、当委員会は、これまでにも憲法をめぐる市民集会の開催やデモ行進などを行っており、今後も、県民の方々に、憲法の役割、大切さ、そして、その大切さが脅かされていることを広く知ってもらうための活動を続けていくつもりです。
    憲法講義のため、弁護士の派遣も積極的に行っています。関心のある方は、ぜひご連絡いただけるでしょうか。

    憲法の役割とそれを脅かす問題

    憲法の役割は、国家権力を制限して、国民の人権や自由の保障を図ることです。これを「立憲主義」といいます。
    国民の人権や自由は大切ですが、国民の代表者(議員)も人間であるため、間違った法律がつくられてしまうことがありえます。そのような間違った法律を基に、国家権力から、国民の人権や自由が不当に侵害されるのではないか心配になるところです。
    しかし、憲法は、「この憲法は、国の最高法規であつて、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない。」(98条1項)と規定し、そして、「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。」(99条)と規定しています。国家権力は憲法に反することができないのです。
    つまり、国の代表者がつくる法律が国民を縛るのと異なり、憲法は、国の代表者など国家権力が間違ったことして国民の人権や自由を不当に侵害することがないように、国家権力の方を縛る最高法規となっているのです。
    ただ、このような憲法が簡単に変えられてしまっては、国家権力への制限が弱まり、私たちの人権や自由の保障が実現されません。
    そのため、憲法96条では、憲法の改正には厳しい要件が定められており、そもそも簡単には憲法を変えることができないようになっています。
    そこで、当委員会は、憲法に反する政治が行われることのないよう、今後も、引き続き活動を続けていく所存です。

    憲法と集団的自衛権について関心のある方

    関心のある方は、下記URLより、日本弁護士連合会憲法問題対策本部のページをご覧ください。
    PDFファイル資料が準備され、憲法改正や集団的自衛権をめぐる問題について、わかりやすく解説されています。